埼玉県建設工事 格付UPの為の3つのステップ

格付により、入札に参加できる工事の規模が制限されます。したがって、少しでも格付をあげたいと思われている経営者のみなさんの為に、格付UPの3つのステップをご紹介します。
ステップ1
自社の「資格審査数値」と1つ上の格付の基準点(「資格審査数値」)の差異を確認する
例えば、電気工事業であれば、格付Aの基準点は825点以上なので、780点の会社であれば、45点の差異となります。したがって、次の更新申請までに最低でも45点上げる必要があることが分かります。
注意点は、格付基準点(「資格審査数値」)は2年ごとに変わる点です。入札参加資格審査更新申請のタイミングで、申請された会社の「資格審査数値」の分布状況に合わせて調整が行われます。
※令和7.8年度格付基準点は令和7年4月1日に公表
前回より上がるか下がるかは公表されるまで分かりませんので、保険として直近の差異を上回る取り組みをします。
なお、自社の「資格審査数値」が分からない場合は、埼玉県HPで閲覧可能です。
以下サイトより競争入札参加資格者名簿(エクセル)がダウンロードできますので、自社の情報(「資格審査数値」「総合評定値」「県評価点」)が確認できます。
※全資格者の数値が乗っているため、ライバル会社の数値も確認できます。https://www.pref.saitama.lg.jp/a0212/kouji0506/0506meibo/kouji.html
ステップ2
取り組む項目を決定する。
埼玉県では、県評価点の加点項目が25項目あり、それぞれ配点が異なります。その中から何に取り組むかを決定します。基本は各項目10点となりますので、50点上げたいのであれば、5項目以上に取り組みます。
(抜粋)
・建設業労働災害防止協会加入 10点
・埼玉県ダンプ協会等への加入 10点
・不当要求防止責任者の選任及び講習受講 10点
・埼玉県エコアップ認証制度認証取得 10点
・一般事業主行動計画の策定届出 20点
・育児介護休業法を上回る育児制度を規定 10点
・多様な働き方実践企業認定制度の認定取得 10点
・建設キャリアアップシステム事業者登録 10点
・就業規則等で休日を4週8休又は年間110日以上と規定 10点
・県の施設管理に関するボランティア活動の実施 10点
・ISO9001の認証取得 10点
・埼玉県SDGsパートナー登録制度の登録 5点
・パートナーシップ構築宣言の登録 5点
ステップ3
取り組みを実施する
担当者を決めて取り組みます。加入して会費を支払うだけの取り組みもあれば、ISO9001認証取得等、膨大な手間と高いコストがかかる取り組みもあります。
お金をかける場合
・建設業労働災害防止協会加入 10点
・埼玉県ダンプ協会等への加入 10点
・建設キャリアアップシステム事業者登録 10点
お金をかけない場合
・不当要求防止責任者の選任及び講習受講 10点
・一般事業主行動計画届出 20点
・育児介護休業法を上回る育児制度を規定 10点
がお勧めです。
格付UPのハードルは、皆さんが思っているほど高くありません。
次の更新申請へ向け、簡単なものから取り組んでみてください。
なお、当事務所では、「一般事業主行動計画の策定届出」「育児介護休業法を上回る育児制度の規定作成届出」「建設キャリアアップシステム事業者登録」の代行をしております。その他、無償で格付UPのアドバイスをしておりますので、ご不明点等ありましたら、お気軽にご連絡ください。