埼玉県 公共工事の入札に参加する方法





 入札までのステップは3つあります。
①経営事項審査申請
②入札参加資格審査申請(入札参加資格者名簿登録)
③入札情報公開システムより公募案件を確認し入札
なお、経営事項審査は随時申請可能です。また、入札参加資格審査申請の受付は2年間に4回あります。 


では、建設業許可を持っていることを前提に、お話させていただきます。
ちなみに、消費税込500万円以上の工事をする場合(建築一式工事については、消費税込1500万円以上、又は金額に関係なく、木造住宅建築で延べ床面積150㎡以上の場合)は、建設業許可が必要です。これは材料や機械を含んだ金額です。なので、高額な機械等を設置する場合は、軽微な工事であっても建設業許可が必要となってしまいます。 
 

公共工事の入札参加を希望する方は、既に建設業許可を持っている方が多いと思いますので、その後の流れを説明いたします。


大きく2つの申請が必要です。
経営事項審査申請(大臣許可は国へ、知事許可は埼玉県へ申請)
入札参加資格申請(入札を希望する機関「関東地方整備局、埼玉県、各市町村」へ申請)


経営事項審査申請とは・・・
国、地方公共団体などが発注する公共工事を直接請負おうとする場合に、必ず受けなければならない審査です。経営規模、技術力、社会性などを客観的に評価し、点数化していきます。例えば、完成工事高、財務内容、有資格者の人数、防災協定の有無等を点数化し、数字を積み上げていきます。

こちらは2段階あります。
(ア)まずは、経営状況分析機関に決算書を提出し、「経営状況分析結果通知書」を受け取ります。これは、文字通り、決算分析をした結果が記載されています。
(イ)つぎに、埼玉県(大臣許可は国)に、経営事項審査申請書類一式に「経営状況分析結果通知書」を添えて提出します。
ようは、「経営状況分析結果通知書」は、経営事項審査申請をする際の必須書類となります。
審査がとおると「経営事項審査結果通知書」が発行されます。


入札参加資格申請とは・・・
国、埼玉県、各市町村が、発注相手にふさわしい会社かどうか、あらかじめ確認する審査です。入札参加希望者は、必要な申請資料を提出して審査を受け、入札参加資格者名簿に登録されると、晴れて公共工事の入札に参加することができます。このときに添付が必要なのが「経営事項審査結果通知書」です。


したがって、大きく分けて、
経営事項審査申請
入札参加資格申請 の手続きが必要となります。




 中堅企業では、この手続きを自社の社員で対応しています。私も中堅ゼネコンに勤務していた際は対応していましたし、前任者も対応していました。やってできない手続きではないと思います。
ただ、提出書類が多く、複雑で、とても時間のかかる作業です。


申請の為には手引を読み込み、漏れがないように申請する必要があります。(書類に漏れがあることで、本来加点されるはずのものが加点されなくなり、点数が低くなってしまうということはよくある話です。)


当事務所では、経営事項審査申請は10万円~、入札参加資格審査申請は3万円~対応しています。
依頼するメリットは、時間や手間の節約と、書類漏れの回避です。質問等にも随時対応しておりますので、ご不明な点がありましたら、お気軽にお問合せください。



(参考)埼玉県経営事項審査手引