公共工事入札参加格付UP対策 「一般事業主行動計画(女性活躍推進法)」の作成方法

埼玉県の格付けは、経営事項審査の点数に加え、県の独自項目があり、経営事項審査の点数が悪くても、県の独自項目に取り組むことで、より上位の格付けを目指すことができます。
今回のテーマは「一般事業主行動計画」です。一般事業主行動計画には2種類(次世代育成支援推進法・女性活躍推進法)」あり、格付審査時に各10点加点されます。今回は後者(女性活躍推進法)の作成方法を解説します。
なお、一般事業主行動計画(女性活躍推進法)の目的は、会社が女性の職場における活躍を積極的に支援し、性別に関係なく働きやすい職場環境を整えることです。
計画には、①計画期間②数値目標③目標達成のための取組及びその実施時期を定めます。従業員101人以上の企業には、行動計画の策定、届出、周知が義務付けられています。101人未満の会社でも、策定、届出、周知することで、格付審査時に10点加点されます。
手続きの流れ
1.自社の状況分析や課題の把握
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2.上記を踏まえ、行動計画を策定
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3.行動計画を公表、社員への周知
※厚生労働省が運営する「女性の活躍推進企業データベース」や「自社HP」等へ掲載して公表
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4.一般事業主行動計画策定届を埼玉県労働局雇用環境均等室へ届け出
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5.行動計画を実施
ポイントは、2.行動計画の策定です。会社が女性の職場における活躍を積極的に支援し、性別に関係なく働きやすい職場環境につながる計画を作成します。
例えば、以下のような計画です。
【目標】
女性を1名以上採用する
【取組】
女性が活躍できる職場であることについて、発信方法の検討
社内で活躍する女性の紹介記事をホームページ等に掲載
【目標】
社員に占める女性の割合を20%以上にする
【取組】
女性が活躍できる職場であることについて、発信方法の検討
社内で活躍する女性の紹介記事をホームページ等に掲載
女性が働きやすい社内風土・環境を整える
【目標】
育児休業の取得率を次の水準以上にする
男性社員 25%以上
女性社員 80%以上
【取組】
効果的な周知方法の検討
効果的な周知の実施
計画期間は2年~5年間です。積極的に取り組む企業は短期間、一般的な会社は5年間と定める傾向があります。計画期間が終了すると、新たに行動計画を作成する必要があるため、中小企業では、5年間とする企業が多い印象です。
格付UP対策に加え、雇用環境の改善による社員の定着率の維持、増加にもつながります。一石二鳥の取組となりますので、是非チャレンジしてみてください。併せて、ご不明点等ありましたら、お気軽に当事務所までお問合せください。
一般事業主行動計画HPhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000091025.html