埼玉県建設工事 格付UP 最初にやるべきこと

格付UPに向けて一番初めに取り組むことは、一つ上の「格付基準点」と、自社の「資格審査数値」の差異を確認することです。
一つ上の格付まであと何点足りないのかを把握し、次の入札参加資格審査更新申請(令和8年)に向けて、「資格審査数値」を上げる取り組みをしていきます。
格付基準点
土木一式
@
A
B
C
D
建築一式
@
A
B
C
D
電気工事
A
B
C
管工事
A
B
C
舗装工事
A
B
C
なお、「資格審査数値」とは、
「P点」(経営事項審査の点数)と「県評価点」の合計です。
「P点」は良く知られていますが、「県評価点」は初めて聞いた方も居るかもしれません。
「県評価点」は、埼玉県が独自に加点する項目で、30項目程度あります。
・埼玉県発注工事の工事成績評定点の平均点数や優秀工事表彰に対する加点
・埼玉県SDGsパートナー、埼玉県エコアップ認証制度など、県の取組に対する加点
・一般事業主行動計画、障害者雇用など、国の取組に対する加点
・建設業労働災害防止協会加入に対する加点
・ダンプカー協会等加入に対する加点
・建設キャリアアップシステム事業者登録に対する加点
配点はまちまちですが、ほとんどが10点加点となっています。
例えば、建設業労働災害防止協会加入(10点)、ダンプカー協会等加入(10点)、建設キャリアアップシステム事業者登録(10点)に取組めば、30点加点されます。
1つ上の「格付基準点」との差異を埋めるための取組を、次の入札参加資格審査更新申請(令和8年)までに取り組んでいきます。注意しなればならないことは、「格付基準点」は2年ごとに見直されることです。「格付基準点」が上がった場合に備え、余裕を持って点数UPに取り組んでいきましょう。
「P点」(経営事項審査の点数)が下がってしまった場合は、その分「県評価点」で穴埋めする必要があります。上がった場合は、その点数だけ余裕を持って格付UPできます。なお、入札参加資格審査更新申請時点の「P点」が対象となりますので、その点ご注意ください。
完成工事高の減少や財務内容の悪化等、明らかに「P点」が下がると分かっている場合は、経営事項審査の申請時期を遅らせることで、悪化前の「P点」を反映させることが可能です。
ただし、経営事項審査の有効期限は審査基準日から1年7か月であり、有効期限が切れてしまわないようにご注意ください。
もし切れてしまった場合、次の経営事項審査が下りるまでは、公共工事の入札に参加できません。
格付がUPすれば、より大規模の工事に入札できます。「県評価点」UPに取組めば、格付UPに繋がりますので、是非挑戦してみてください。
なお、当事務所では格付UPサポートを承っております。
県評価点は30項目程度あり、自分で調べるのはとても大変です。
もし分からないことがあれば、お気軽に当事務所までご連絡ください。