「埼玉県建設工事・入札参加格付UP対策」多様な働き方実践企業認定制度編



 埼玉県では、県独自の評価項目が30程度あり、取り組むことで格付UPに必要な「資格審査数値」が加点されます。
多様な働き方実践企業認定制度は埼玉県の実施する制度であり、取得すると、埼玉県入札参加資格審査の格付時に、評価点が10点UPします。
令和4年10月現在、3728社が認定されています。

9つの認定項目があり、3つ以上該当すれば、認定を取得できます。

(1)育児や介護と仕事を両立している従業員がいる
(2)テレワークやフレックスタイムなど独自の制度がある
(3)出産後復帰して1年以上継続して働いている従業員がいる
(4)女性管理職が活躍している
(5)働いきやすい職場環境づくりを目指している
(6)働き方に対する取組を表明している
(7)男性従業員が育児休業等を取得できている
(8)働き方改革を進めている

(9)従業員が長く働き続けている


(1)(3)(4)(7)(8)(9)は実績が必要であり、対応は困難です。

なので、ここからは、取組が容易な(2)(5)(6)の対応方法を見ていきます。



(2)テレワークやフレックスタイムなど独自の制度がある
①介護休業で法を上回る制度を就業規則等で定めます。
「育児介護休業法(略称)」では、該当する従業員に、1年間につき5日以上(要介護者が2人以上の場合は10日以上)介護休業が取得できることを定めています。

なので、6日以上の日数に変更します。


(5)働きやすい職場環境を目指している
①独自の休暇制度(妻出産時の休暇制度)を設けます。
②パートタイム労働者等から正社員への転換制度を就業規則等で定めます。


(6)働き方に対する取組を表明している
①ホームページやFacebook上で、
「仕事と育児・介護を両立できる、働きやすい職場づくりを目指しています」
等、働き方に対する取組を表明します。


(2)(5)は、就業規則を変更する必要があり、多少手間がかかりますが、(6)は、ホームページやFacebookに文言を載せるだけでクリアできます。
なお、詳しい内容は、「多様な働き方実践企業認定チェックリスト」をご確認ください。


 比較的簡単な取り組みであり、ぜひ評点UPにチャレンジしてみてください。
 もし、お時間がない場合は、当事務所で認定のサポートをしています。
ご質問、ご相談等ありましたら、お気軽にお問合せください。