「経営目標達成型」人事評価制度




 皆さんが人事評価制度に期待することは何でしょうか?


・社員の昇進、昇格を決めるためのツール
・社員の昇給、賞与を決めるためのツール
・社員の処遇に差をつけ、信賞必罰を明確にするためのツール


など、社員を評価するためのツールだと考えている経営者の方が多いような気がしています。
人事「評価」制度というくらいなので、社員の「評価」に目が行くのは当然かもしれません。
果たして、人事評価制度は、社員を評価するためにあるのでしょうか?
残念ながら? 社員の評価は脇役です。人事評価制度の一つの機能に過ぎません。


人事評価制度は、
・社員のベクトルを合わせるためのツール
・社員を成長させるためのツール
・経営計画を達成させるためのツール

です。


したがって、人事評価制度導入にあたっては、「経営計画」が既にあることが前提です。無い場合は、「経営計画」を作成してから、人事評価制度を導入します。
「全社経営計画→部門別経営計画→個人目標」と、落とし込み、「個人目標達成→部門別経営計画達成→全社経営計画達成」と、それぞれが個人目標を達成すれば、必然的に全社計画が達成されるという組み立てをします。


資格取得を例にすると、
全社目標  「施工管理技士1級を10名以上にする」とした場合、
工事部目標も「施工管理技士1級を10名以上にする」となります。
そして、工事部で1級を取得していない社員に、会社が「施工管理技士1級を取得する」という目標を与え、社員は資格取得に向けて努力し、結果として資格取得者が増える・・・という流れです。


総務部目標としては、社内規定の整備を行います。

・資格取得支援制度(受験料会社負担、交通費会社負担、受験日の出勤扱い)
・合格一時金制度 (1級取得者に30万円、2級取得者に5万円支給)
・資格手当    (1級取得者に月額2万円、2級取得者に月額5千円支給)

等の素案を稟議し、必要であれば社内規定として定め、全社員へ周知します。
会社のバックアップ体制を整え、社員のモチベーションを高めることで取得を促し、結果として資格取得者が増える・・・という流れです。


細かく説明しすぎてしまい、却って分かりずらいかもしれませんが、人事評価制度は、

社員のベクトルを合わせ
社員の成長を促し
経営計画を達成する


ためのツールなのです。


当事務所では、社員の負担が少ないシンプルな「人事評価制度」「等級制度(賃金テーブル)」をご案内しています。もしご興味がありましたら、お気軽にお問合せください。