中小企業がはじめて人事評価制度を導入する場合、社員に負担が少ない、簡易な人事評価制度がおすすめです

中小企業ではじめて人事評価制度を導入する場合は、社員に負担の軽い、簡易な人事評価制度の導入をおすすめします。
理由は2つあります。
理由①
導入にあたって、ネックになるのは、社員の負担増加です。
社員は、人事評価制度導入で余計な仕事が増えたと、抵抗を感じてしまいます。
理由②
そもそも複雑な人事評価制度は運用ができません。運用ができないのであれば、導入する意味がありません。無駄な仕事が増えるだけでなく、社員の士気がさがり、会社にマイナスの影響をもたらします。
また、オーナー企業では、経営陣との相性等、職務能力以外を評価したほうが、会社の利益につながることが多々あります。
昇進ルールや昇格ルールがガチガチに決まった制度ではなく、柔軟性がある人事評価制度のほうが、中小企業では優れています。
したがって、当事務所では、シンプルで、社員の負担が少ない人事評価制度を提供しています。
人事評価制度導入の目的は
・社員のベクトルを同じ方向に合わせること
・目標設定をして、社員の成長を促すこと
・過程、結果を正しく評価し、「昇給・昇格・賞与」に反映させ、社員のモチベーションを高めること
です。
まずは、経営理念、経営計画というベクトルを明確にしていただき、人事評価制度を回していきます。

具体的な手順は2段階あります。
1.部下→上司
PDCA(Plan・Do・Check・Action)サイクルにそった人事評価シートを使用します。
社員は、期首・中間に計画(Plan)し、中間・期末の2回、行動内容(Do)、行動からの反省、気づき(Check)、それを今後どう改善し行動していくか(Action)を記載し、作成した人事評価シートを上司に提出します。
2.上司と部下
上司は中間と期末の2回、人事評価シートを基に部下と面談を行います。
部下が作成した計画の妥当性を話し合い、必要があれば計画を修正します。
そして、どのように成長してほしいかを伝えます。
また、人事評価シートの(Do・Check・Action)欄の記載内容とヒアリングにより、この半年間の取組を確認、アドバイスをし、評価(5段階評価・SABCD)します。
このことで、部下の取組を正当に評価するとともに、成長をサポートします。
人事評価制度は、会社が発展する過程で、避けては通れません。また、上司が人事権を持つことで、より効果的に部下を指導・育成することが可能となります。
当事務所では、社員に負担が少ない簡易な人事評価制度をご提供しています。興味がある方、ご不明な点がある方は、お気軽にお問合せください。