賃金表作成のすすめ

御社に賃金表はありますか?
毎年の昇給額を感覚で決めている社長さんも多いのではないでしょうか?
正直そのやり方で問題ありません。
なぜなら、社員には他の社員の給与が分からないからです。
また、少人数の会社であれば、社員間での相対的なバランスをとることも可能です。
10名程度の社員であれば、一覧表を作ることで、社員間のバランスを確認することができます。
ただ、社員数が多くなるにつれ収拾がつかなくなります。社員間でのバラつきが発生します。
気に入った社員を優遇する対応も経営上有効だとは思いますが、会社が大きくなるにつれ、入社する社員のレベルも上がり、前職で賃金表があった会社に勤務していた社員などは、賃金表なしで昇給額が決められることに不安、不満、不公平感を覚えるかもしれません。
賃金表があれば、前職のある社員も安心しますし、賃金表に基づいて賃金額が決まるため、社員間の給与に一貫性ができ、芯が入った、背骨がしっかりとした制度を作ることにつながります。
将来会社を大きくしていくのであれば勿論、またそうではなくても、社員の納得感を高めるために、賃金表を作成することをお勧めいたします。
賃金表にはいくつかの種類があって、それぞれメリットやデメリットがあります。次回から賃金表の種類について解説いたします。