一般事業主行動計画の作成手順(女性活躍編)STEP1

埼玉県では、一般事業主行動計画を策定し届け出ることで、格付を決める際の数値である資格審査数値が10点UPします。したがって、公共工事の入札に参加される会社では、ぜひとも取り組みたい項目です。全体で4つのステップがありますので、ステップごとに説明します。
STEP1 現状把握+課題分析
STEP2 計画の策定→社内通知・公表
STEP3 計画の届出
STEP4 取組の実施
STEP1 現状把握
「基礎項目」(必須)と「選択項目」(任意)があります。
「基礎項目」
1.採用した労働者に占める女性の割合
2.男女の平均勤続年数
3.各月ごとの平均残業時間数
4.管理職に占める女性の割合
尚、1と2は、正社員、契約社員、パート社員等の雇用区分ごとに把握する必要があります。
「基礎項目」の計算式
1.採用した労働者に占める女性の割合
直近の決算年度の女性の採用者数 ÷ 直近の決算年度の採用者数 × 100%
2.男女別の平均勤続年数
勤続年数の累計 ÷ 社員数
3.各月ごとの平均残業時間数
残業時間と休日労働時間の合計 ÷ 社員数
4.管理職に占める女性労働者の割合
女性の管理職数 ÷ 管理職数 × 100%
「選択項目」では、より細かく現状を把握していきます。任意項目であり、必要に応じて取り組みます。以上の現状把握により、課題が見えてきますので、それを文章にまとめます。
「選択項目」
採用
・男女別の採用における競争倍率
・労働者に占める女性労働者の割合
配置・育成・教育訓練
・男女別の配置の状況
・男女別の将来の育成を目的とした教育訓練の受講状況
・管理職及び男女の労働者の配置・育成・評価・昇進・性別役割分担意識その他の職場風土等に関する意識
評価・登用
・各段階の労働者に占める女性労働者の割合及び役員に占める女性の割合
・男女別の1つ上位の職階へ昇進した労働者の割合
・男女の人事評価の結果における差異
職場風土・性別役割分担意識
・セクシャルハラスメント等に関する各種相談窓口への相談状況
再チャレンジ(多様なキャリアコース)
・男女別の職種又は雇用形態の転換の実績
・男女別の再雇用又は中途採用の実績
・男女別の職種若しくは雇用形態の転換者、再雇用者又は中途採用者を管理職へ登用した実績
・非正社員の男女別のキャリアアップに向けた研修の受講の状況
取組の結果を図るための指標
・男女の賃金の差異
継続就業・働き方改革
・10事業年度前及びその前後の事業年度に採用された労働者の男女別の継続雇用割合
・男女別の育児休業取得率及び平均取得期間
・男女別の職業生活と家庭生活との両立を支援するための制度の利用実績
・男女別のフレックスタイム制、在宅勤務、テレワーク等の柔軟な働き方に資する制度の利用実績
・労働者の各月ごとの平均残業時間数等の労働時間
・有給休暇取得率