段階号棒表とは(賃金表の種類)

最初は1号棒(灰色箇所最上段)から始まります。
この号棒表では、新入社員の初任給は20万円、主任に昇進すると24万円、係長に昇進すると30万円に昇給します。(昇進すると右にずれていく)
また、1年経過するごとに、人事評価により号棒が増えていきます。S評価は5つ、D評価は1つ増えます。(下にずれていく)
例えば、新入社員が1年目B評価、2年目A評価、3年目S評価となった場合の基本給は、1等級15号棒(4+5+6)216,800円となります。
4年目もS評価となり、主任に昇格した場合の基本給は24万円。
5年目A評価、6年目A評価、7年目S評価となった場合の基本給は、2等級16号棒(5+5+6)261,000円
8年目もS評価となり、係長に昇進した場合の初任給は30万円・・・と続いていきます。
尚、号棒表は基本給の金額なので、主任に昇進した場合は基本給24万円+役職手当1万円+〇〇手当、係長に昇進した場合は30万円+役職手当2万円+〇〇手当が支給されます。
多くの会社で、昇進するまでの滞留年数(係長に昇進するためには、3年間の主任経験が必要等)を定めていますが、中小企業においては必要ないと考えています。
役職は役割であり、既にその能力を持っている、役割を果たせるのであれば、滞留年数に関係なく昇進させるべきだと考えます。(ただし、社員間のバランス等の配慮も大切です)
中小企業では、滞留年数に縛られて優秀な人材を滞留させることは、会社の機会損失に繋がります。昇進、新たな役割を経験、成長させることで、より会社に貢献する人材に育てるほうが、より合理的だと考えます。