元方安全衛生管理者の選任

元方安全衛生管理者は、統括安全衛生責任者を補佐します。したがって、統括安全衛生責任者を選任した際は、元方安全衛生管理者を選任する必要があります。
元方安全衛生管理者になるための要件は、建設工事の施工において安全衛生の実務に従事した経験を有する者であることです。学歴、学科によって、必要な経験年数は変わりますが、10年以上建設工事の施工における安全衛生の実務に従事した経験があれば、学歴は不要です。
現場に専属する者を選任する必要があり、選任者(特定元方事業者)は、元方安全衛生管理者に労働災害を防止するために必要な措置をなしうる権限を与える必要があります。
元方安全衛生管理者の職務内容
統括安全衛生責任者の指揮の下、次の事項の内技術的事項の管理をします。
1.協議組織の設置及び運営
2.作業間の連絡及び調整
3.作業場所の巡視
4.関係請負人が行う労働者の安全衛生教育に対する指導及び援助
5.仕事の工程に関する計画、作業場所における機械、設備等の配置計画を作成及び当該機械、設備等を使用する作業に関し関係請負人が安衛法又はこれに基づく命令の規定に基づき講ずべき措置についての指導
6.その他労働災害を防止するために必要な事項