信用金庫営業(渉外)で嫌だったこと トップ3

私は新卒で信用金庫へ入り、融資を3年間、営業(渉外)を2年半担当しました。
融資の時はほとんど不満がありませんでしたが、営業は嫌で仕方がありませんでした。ちなみに20年以上前の昔の話であり、今はこのようなことは無いと思います。
第3位 雨の日の外回り
信用金庫ではバイク(スーパーカブ)で外回りをしていました。バイクであれば、小回りが利きますし、駐車場を気にする必要もありません。
当時は1日に20件から30件ほど訪問していましたので、車では決して回り切れません。唯一渉外代理(渉外の支店長代理=支店の営業責任者)だけは、白い軽自動車が与えられていました。
ちなみに、信用金庫では、剥げている人が比較的多いのですが、恐らく職業病です。1日中ヘルメットをかぶってバイクを乗り回しており、頭が蒸れてしまうため、剥げてしまうものと思われます。
嫌だったのは、雨の日の外回りです。訪問の都度、カッパを脱ぎ着しなければならず、1日に20回~30回繰り返していました。特に夏はカッパの中が蒸れますし、嫌なにおいがこもるので、本当に苦痛でした。
第2位 無意味なノルマ
個人融資、カードローン、VIZAカード、法人会会員、年金受給口座等のノルマが課せられていました。
私が担当したエリアでは、心優しいお年寄りのご厚意に甘え、近隣の信用金庫の担当者と手を組み、2年ごとに年金受給口座をそれぞれの信用金庫へ移してもらうことが伝統的に行われていました。また、社長夫人など、カードローンを絶対に使わない人に対し、お願い営業でカードローンを作ってもらう取り組みが行われていました。
それぞれ意味が無いだけでなく、無駄に手間がかかっており、我々は一体何をやっているのだろうという虚無感に襲われました。
第1位 営業成績の全店公表
毎月、前月までの渉外の営業成績が各支店に配布され、公表されていました。
営業成績が1位から順にランキングされているのですが、私は営業成績が悪く底を這っている状態した。
A3サイズより少し大きいランキング表が数枚あるのですが、私の名前は最後のページをめくるまで出てきません。それが同期を含め全職員に明らかとなり、辱めを受けているようで、本当に苦痛でした。
ただ、営業が得意な人であれば、全職員に営業成績が公表されることでより頑張れると思いますので、信用金庫にとっては効果的な手法だと思います。
私自身も同期の営業成績の確認をひそかに楽しんでいました。
以上、とても懐かしい思い出です。辛いこともたくさんありましたが、信用金庫の職員は皆人柄がよく、楽しい思い出もたくさん作ることができました。
今では新卒で信用金庫に入庫できたことを、神様に感謝してします。